学びにお金はいらない。風邪を引いた人気カフェのオーナーから学ぶ顧客との向き合い方
ぼくは毎週末、ある人気カフェに通ってコーヒーを飲むのを楽しみにしています。
かれこれもう、10年近くになるでしょうか。
今朝もいつも通り、お店に伺ったのですが入口に何やら貼り紙が。
「店主が風邪を引きました。インフルエンザかもしれません。
それでもご了解頂ける方だけ、ご入店ください。」
ぼくは、迷わず入店しました。
***普通は任せるか、閉店する***
もしオーナーが風邪を引いた場合、通常はどうするのでしょうか。
恐らく、他のスタッフに店を任せるか、回復するまで閉店するかのどちらかでしょう。
このカフェにはオーナーの他に2名のスタッフがいます。
2名ともバリスタとしての腕前も客あしらいも、オーナーに引けを取りません。
数日なら、スタッフだけで店を回す事も、十分可能でしょう。
また、飲食業は風評リスクが極めて高い業種の1つです。
「インフルエンザが広がる店」というレッテルは怖い。
固定客も多く、数日の閉店で経営が立ちいかなくなる店ではありません。
思い切って休むことも選択肢に入るはずです。
しかし、オーナーはどちらの道も選らばなかった。
***優れた経営者は、押し付けない***
オーナーは、よく分かっているのです。
オーナーとの会話や、オーナーが淹れるコーヒーだからこそ、
来店されているお客様がいる事を。
だけどお客様にリスクは負わせられないから、情報は開示する。
その上でどうするかは、お客様自身の判断にゆだねる。
決して、自分の考える顧客満足は、押し付けない。
実際、来店客は、大半が入店され、幼いお子様連れやご高齢の方は、
入店されないと、ご自身で判断されていました。
誰もが、残念がりながらも納得の表情だったのが、印象的でした。
彼らはきっと、再び来店するでしょう。
何気ない日常の風景ですが、この店の人気店たるゆえんを知った気がしました。
ぼくがオーナーの立場だったら、同じ事ができるだろうか。
みなさんは、いかがですか。
読んでくださった方、ありがとうございます。
はいじゃらば!
せきしん